嗚呼、バンコクがらくた暮らし

　夢。墓石の中央には、ただ漢字で一文字「夢」と刻まれておりました。なるほどアッさんらしいなぁ。人の死は無ではなく夢なんだ。そう読むのは大将の深読みでしょうか。最後の最後まで抜け目なくバシッと決めましたね。さすがアッさんだ！どうぞごゆっくりお休みください。

　田中熱氏の訃報を聞いてから３カ月ほどが経ったでしょうか？お葬式には伺えなかったので、せめてお墓参りには伺いたいと思ておりました。そしてその日がやっときたのです。１１月２８日。夕方までの空き時間を使ってお参りに行ってきました。新宿から特急列車で1時間半。山梨県塩山市の妙善寺にアッさんのお墓はありました。駅から徒歩６分ほどの場所です。はじめて伺う場所でしたが導かれているのか？道なりに歩いているとすんなりとお寺へたどり着くことができました。不思議です。
　氏の訃報を聞いてからしばらくは、なんかどこかにアッさんが居る様な気がしてなりませんでした。死が受け入れないというわけでなく、ふとまたどこかで、ばたっと会いそうな気がしていたのです。それぐらい存在感のある氏でした。しかし、今日こうしてお墓をお参りさせていただいたことで、そんなモヤモヤとした思いも消えました。また時間をつくってはお墓に伺わせて頂きます。
　夢。そう、これがなかったら人は生きられないし、生きる意味がないですよねアッさん！最後の最後まで勉強になります。本当にありがとうございます。