
2025年03月20日
小笠原・父島への旅② ここも東京都? 温かい父島(1日目)

20日の午前11時半。島へ着きました。やってきました小笠原の父島です。東京を出てから24時間。移動で丸々一日がつぶれました。往復だと2日間です。しかも、この船で移動する以外、父島への公共の交通機関はありません。つまり飛行場がないのです。
さらに、この航路だって月に数回しか就航していないという難関度の高い場所。それが父島なのです。よくぞ来たわ。
それにしても父島、暖かいなぁ。南国に来た感じです。船酔いで弱った体でしたが一気に体力が回復してきました。

桟橋の近くにはパトカーが停まっていました。なんと品川ナンバーです。しかも警視庁のパトカーです。そうかここは本土から1000キロ離れていても東京都内なんですね。ここに住む人たちは東京都民。なんか羨ましいなぁ。
桟橋では予約していたホテルの従業員さんが出迎えに来てくれていました。挨拶が終わると荷物だけをロッジまで運んでくれるとのことでした。午後からはツアーを予約しているので大変ありがたいです。

お昼ご飯は弁当を買って広場で頂きました。離島ゆえに物価は高いです。弁当も1人前が1100円でした。ジュース類は50円ぐらい本土より高い感じ。輸送費が掛かっているからでしょう。
そして時間潰しに覗いたスーパーでは島野菜としてパパイヤが売られていました。タイではおなじみの野菜ですが形がタイのものとは違います。品種が違うのかな。味はどうなんだろう。ソンタム作ってみたいなぁ。価格はキロ400円でした。

午後2時からは現地の観光会社が主催するツアーに参加しました。約2時間半で島内を一周するツアーです。費用は1人4000円。到着日の午後に参加する方が多いようです。
まずは二見港を見渡す三日月展望台へ上った後、シュノーケリングができるという宮之浜海岸へと移動しました。ここの海岸、すごくきれいです。タイのパタヤやプーケットより断然綺麗。
雰囲気としてはグアムのような感じもしますが海の透明度はグアムやハワイよりも上だと思います。
日本国内にもこんな素晴らしい海岸があるんですね。行くのは大変だけど海が好きなら父島超お薦めです。

小笠原諸島に生息する植物の代表格がタコノキです。根元がタコの足のように何本にも分かれているのが特徴です。至る所で目にすることができる木です。この木には大きなパイナップルのような実がなっていることが多いですが食用には向かないようです。

父島にある数ある展望台の中でもここ旭平展望台は絶景ポイントでした。左下に見えるのは、ここ父島の断崖絶壁。そして向こうに見えるのは兄島です。兄島には人は住んでおらず、手つかずの自然が残っているのがここから見てもよくわかります。兄島と父島の間の海は「兄島瀬戸」と呼ばれ、常に早い潮が流れている。そのためか、この周辺の海はとてもきれいです。碧という漢字が似合いますね。
数年前に、あの向こうの兄島に空港を造り、この瀬戸に大きな橋を架ける計画があったそうです。空港ができ飛行機で移動できるようになれば便利ですが、この風景を見ていると、さすがにあの島に空港は造ってほしくないと思いました。
秘境感があってこその父島ですからね。地元の方の話では、今のところ空港建設の計画は中止になっているようです。

島内観光の最後に立ち寄ったのが国立天文台の観測所でした。その前にロケット観測所なども車窓から見学しましたが離島ゆえに天文観測や気象観測所などの国家機関がたくさんあるのも、この父島の特徴なんですね。自衛隊の基地だけじゃないです。ゆえに本土から業務で赴任してくる人もかなりいるのだとか。なるほど。

父島で3泊お世話になるロッジの入り口がこちら。カナカビレッジさんです。3泊で10万円と安くはなかったけど設備がしっかりしていて快適に過ごせました。何よりスタッフさんが色々と世話をしてくれるのが有難かったです。
夜はロッジでささやかながら到着を祝い宴を開きました。星空綺麗。揺れないベットで寝れたことが何よりも幸せでした。