
2020年07月08日
夏草や兵どもが夢のあと

とりあえず終わりました。いや、やっと終わったという感じかな。スクンビット47、レインヒルにあった店舗を先月末で契約解消し、本日、最終の引き渡しが終りました。
迷いました。悩みました。誰のせいでもない。結局は自分の力不足です。新型コロナの影響が一番大きいとはいえ、その危機に備えられなかった経営者としての力量不足。そこはしっかり自覚し反省しています。でも決して後悔はしていません。挑戦したからこその結果です。自分の弱さをしること、自覚することが、逆にこれからの自分の強さになると思うのです。
「夏草や兵たちが夢のあと」これは松尾芭蕉が平泉で詠んだ句です。人間の思うこと、やることは儚く消えゆくのに、自然は何があっても変わらずたくましく存在している様子を端的に表現し、日本人の心に焼き付いた句ではないでしょうか?
成功を夢見て立ち上げた店舗。戦い続けた9年。今は静かにバンコクという都市の喧騒にかき消されてしまっています。一睡の夢のように、儚い短い時間。でもこれで終わりではないのです。
何かを守るための選択。3歩下がって2歩進む。まだまだ戦いは続きます。そう、生きている限り……。