
2025年02月05日
義母を荼毘に付す

早く寝れば、早く目が覚める。当然のことですが、田舎に来ると、それが自然にできてしまうのが不思議ですね。バンコクにいるときは不規則な生活ばかりしているのに……。
今朝は義母の為にも托鉢に行き、お寺の朝のお勤めにも参加してきました。信仰心が薄い人間ですが、タイの方の信仰心を目の当たりにすると、やっぱり信仰心は大事だなと思い反省します。とはいえ、托鉢もお寺での読経も毎日は無 理だろうな。
嫁さんの実家に戻り朝食を食べた後、まったりしていたら出棺の時間となりました。丁度正午が過ぎたぐらいでした。

喪主を務める義兄が先頭に立ちお寺へと歩いて向かいます。今はピックアップトラックに棺を乗せていますが昔は台車に乗せ水牛が引っ張ったそうです。
参列の後ろから時折、爆竹の爆音が聞こえてきて吃驚。これは邪気払いなんでしょうか。タイの方は吃驚することなく冷静です。参列は火葬場があるお寺へとゆっくり向かいます。およそ50人近くの方が棺につながった手綱を手にしていたでしょうか。あの田舎村に、こんなに人がいたのかと吃驚しました。
のんびりとした昔ながらの葬儀の風景はやっぱりタイだなぁと思います。

火葬場に着くと棺と一緒に参列者は荼毘処を3回まわります。これも葬式の儀式の一つなんですね。
一緒に家から歩いてきた人以外にも、荼毘処には多くの参列者がいました。義母の人徳なのか田舎ならではなのか。こんなに多くの人に見送ってもらえる義母は素晴らしいなと思いました。
火葬前になると喪主側の親族が小銭や飴などを参列者に向かって投げます。日本の棟上げみたいな感じ。これもタイのお葬式ならではの儀式です。なぜ小銭をまくのか、その理由は嫁さんもわからないといってました。

お坊様による読経の後、最後に故人と対面して荼毘に付します。骨を拾うのは明日の午後のようです。(合掌)