嗚呼、バンコクがらくた暮らし

＊ヒレカツ海老フライセット・・・２８０バーツ
神戸トンテキ（スクンビット３３/１）



　たまには家族でランチに行こうよ！そんな息子のリクエストに応えて家族で向かったのが神戸トンテキさん。息子はここのトンテキが大好物なのです。大将はやっぱり、がっつり系の揚げ物にしました。なにせここのお店にはとんかつ和幸で腕を振るったT店長がいるだけあって、揚げ物が抜群に旨いのです。しかも価格が２８０バーツですからね。お値打ち感あります。今年最初のトンテキさんでのヒレカツ、やっぱ旨かった！  

　まさか、年明け早々に、こんなこんなショックなことが起きるとは……。「大将、申し訳ない。直腸がんでした。明日から緊急入院検査、そして金曜日に緊急手術になります」。突如彼から送られてきたメッセージ。冗談というか嘘であって欲しい。一夜たった今でもそう思っています。
　１０日の夜はスタッフと一緒に酒を飲み、翌日のお昼にはお寿司を一緒に食べてごく普通に店のこれからを話し合って別れたのです。ただ、懸案の移転が一段落ついたので、これから病院で定期的な健康診断を受けることは聞いていました。でも、まさか彼が癌に侵されていたとは全くの想定外です。まるで自分のことのように動転してしまいました。
　しかし、こうなったからには、しっかり治療に専念してもらおう。その為のサポートをするのが先決だし、俺の役目です。やれる限りのことはやり尽くそうと思います。もしかしたら日本へ帰って治療することになるかもしれません。それでも俺は彼がタイに帰ってくるのを待ちます。
　まだまだ彼とは一緒に仕事をしなきゃいけないし、約束していた旅行にもまだ行けていません。とにかく、やり残したことが山ほどあるのです。何が何でも癌を乗り越えてくれ。俺には、俺のお店には君のサポートが必要なんだ。俺は自分を、そして君を信じているぞ。勝負はこれからだ。